GrandstreamおよびDrayTekデバイスのエクスプロイトで拡大する新たなHoaxcalls DDoSボットネット

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概要

3月にCVE-2020-8515 の概念実証(PoC)コードが一般公開されたとたん、同脆弱性は新たなDDoSボットネットの拡大のために悪用されはじめました。さらに分析した結果、同マルウェアは脆弱性CVE-2020-5722も利用して拡大することがわかっています。2020年3月31日以降、本稿執筆次点で検出された攻撃トラフィック数は2倍になっており、多くのGrandstream UCM6200、Draytek Vigorデバイスが感染しているか、活発に攻撃を受けている状況となっているようです。私たちはこの問題について啓蒙し、修復を促すため、調査中に特定された感染した可能性のあるデバイスについて地域のCERTに通知してから本稿を公開しました。Grandstreamデバイスはビジネス向けIP電話システム、Draytek Vigorデバイスはルータです。

CVE-2020-8515、CVE-2020-5722はともに悪用がきわめて容易(trivial)で、CVSS v3.1スコアの評価は10段階で9.8の「緊急」が付与されています。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は脆弱なデバイス上で任意のコマンドを実行することができます。このため、脅威攻撃者グループがこうしたエクスプロイトを自身の兵器のひとつに取り入れ、モノのインターネット(IoT)分野での大混乱を引き起こしても不思議ではありません。パロアルトネットワークス製品をご利用中のお客様はこれらによる感染から保護されていますが、できる限り早く更新パッチを適用することが推奨されます。

私たちは、Gafgyt/Bashliteマルウェア ファミリのコードベースでビルドされた本マルウェアを、コマンド&コントロール(C2)通信に使用するIRCチャネル名にちなみ、本マルウェアを「Hoaxcalls」と名付けました。このマルウェアは受信したC2コマンドに基づいてさまざまなDDoS攻撃を開始可能です。Hoaxcallsは高度なDDoS機能に加え、前述の「緊急」の脆弱性を悪用することによってボットネットを拡大することもできます。

DDoSボットHoaxcalls

HoaxcallsはIRC経由でC2サーバーと通信するDDoSボットで、C2オペレータの選択に基づいて実行できるさまざまなDDoS攻撃機能を備えています。このマルウェアは、適切なC2コマンドを受信すると、脆弱なデバイスをスキャンし、CVE-2020-8515やCVE-2020-5722のエクスプロイトを使用して感染させることによって広がります。

Hoaxcallsは実行されるとメッセージテーブルを初期化し、対応するインデックスに基づいて特定のメッセージをXOR復号し、メッセージをフェッチしてコンソールに出力し、復号したメッセージを再度暗号化します。暗号化した文字列のインデックスは0x21、復号したメッセージは「Hubnrand vbrxmr was here」です。

使用される暗号化スキームは、ほとんどのMirai亜種で採用されている標準的なバイト単位のXORですが、1つではなく5つの8ビットテーブルキーを使用するところは違っています。

0x1337C0D3
0x0420A941
0x4578BEAD
0x0000A10E
0x6531A466

上記は事実上、暗号化された文字列の各バイトを「0xEC」とXORするのと同等です。以前の別の亜種でもこれと同様に複数のXORキーを使う様子が観測されています 。

以下表1が復号された文字列とそれに対応するインデックスの全リストです。インデックス0x1の復号文字列はrand_alpha_str()で使用され、インデックス0x2、0x3、0x4、0x5、0x6、0x7、0x8、0x9、0xaの文字列はマルウェアがwatchdogプロセスを開始するさいに使用されます。

テーブル インデックス 復号後の文字列
0x21 hubnr and vbrxmr was here
0x1 afsadhgqegtx5425
0x2 /dev/watchdog
0x3 /dev/misc/watchdog
0x4 /sbin/watchdog
0x5 /bin/watchdog
0x6 /dev/FTWDT101_watchdog
0x7 /dev/FTWDT101/watchdog
0x8 /dev/watchdog0
0x9 /etc/default/watchdog
0xa /etc/watchdog
0xd /dev/netslink/
0xe STD
0xf /usr/bin/python
0x11 /status
0x12 /proc/
0x13 /exe
0x14 /fd
0x15 /proc/net/tcp
0x16 /maps
0x17 /mnt/
0x18 /root/
0x19 /tmp/
0x1a /var/
0x1b /home/
0x1c UPX!
0x1d PR_SET_NAME
0x1e /cmdline

表1 デコードされた資格情報とコマンド

その後、ボットはC2サーバー178[.]32[.]148[.]5にTCPポート1337のIRC経由で接続します。C2のIRCチャネルは#hellroomです。nick、ident、userは長さ13文字の文字列で、つねに「XTC|」から始まり、後ろに長さ9文字分ランダムな文字列が続きます。次の図はIRCを介したボットとC2サーバーとのC2通信を示しています。

HoaxcallsがC2に接続
図1 IRC経由でのC2への接続

C2サーバーから受信したコマンドに基づきHoaxcallsはさまざまなオペレーションを実行します。次の表は、ボットがサポートするコマンドとHoaxcallsが採用するDDoS攻撃の種類を示しています。

ボット コマンド 説明
352 偽装IPアドレスの設定
376 ニックネーム、チャンネル、キーを報告
433 新しいランダムな文字列でニックネームをリセット
422 コマンド376と同じ
PRIVMSG フラッダ コマンドを処理
PING PONGメッセージで応答
NICK 指定した値のニックネームを割り当て

表2 ボットがサポートするコマンド

フラッダ コマンド 説明
UDP 指定されたターゲットへのUDPフラッドを開始
HEX 指定されたターゲットへのHEXフラッドを開始
DNS 指定されたターゲットへのDNSフラッドを開始
DRAYTEK CVE-2020-8515を利用し他のDraytekデバイスをスキャンして感染
UCM CVE-2020-5722を利用し他のGrandstream UCMデバイスをスキャンして感染
HELP コマンド使用方法を表示
RULES ボットネット使用ルールを表示
INFO ボットに関する簡単な紹介を表示

表3 フラッダ コマンド

次の図2および3は、ボットが潜在的に脆弱な被害者をスキャンして感染を広げるさいに使うエクスプロイトコードを示しています。

Hoaxcallsのサンプル エクスプロイト
図2 グループ1のHoaxcallsのCVE-2020-8515の悪用
図3 グループ1のHoaxcallsのCVE-2020-5722の悪用

上記のフラッダ コマンドはグループ1に属するHoaxcallsサンプルからのものですが、いくつかの点で若干異なっている以外に機能面ではほぼ同等の亜種グループがほかにも見つかりました。たとえばグループ1のHoaxcallsサンプルでは、C2フラッダ コマンドセットの一部としてDraytekおよびUCMのスキャン機能が含まれていますが、グループ2、グループ3のサンプルの場合、感染拡大の機能がフラッダ コマンドから移動して、実行時に脆弱なUCMデバイスとDraytekデバイスへの感染を開始します。感染フェーズで送信される悪意のあるリクエストも若干異なります。以下の図はさまざまなグループに属するサンプル間の違いを示したものです。

図4 グループ2のHoaxcallsのCVE-2020-8515の悪用
図5 グループ2のHoaxcallsのCVE-2020-5722の悪用
図6 グループ3のHoaxcallsのCVE-2020-8515の悪用
図7 グループのHoaxcallsのCVE-2020-57232の悪用
図8 サンプルどうしのmain()の比較

脆弱性の分析

CVE-2020-8155

実行可能ファイル/www/cgi-bin/mainfunction.cgiは、認証処理中、keyPathパラメータを適切にフィルタリングしていません。これにより、悪用可能なコマンド インジェクション脆弱性が発生します。攻撃者がペイロードに「%27%0A」などの特殊文字列をプリペンドすることにより、チェックをバイパスして認証処理前のコマンド実行が可能になります。本脆弱性は昨年12月以降実際の悪用が観察されています

CVE-2020-5722

システムが「user_name」パラメータを適切に検証しておらず「Forgot Password」(パスワードを忘れた)機能がバックエンドのSQLiteデータベースにクエリを送信してpopen()経由でsendMail.pyを起動するさいに結果としてSQLインジェクション脆弱性が発生します。攻撃者がadminなどのデフォルト ユーザー名の後ろに特定のSQL文字列とシェルメタ文字「' OR 1=1--;」を続けることで、この脆弱性を悪用したコマンド実行が成功します。こちらのアドバイザリによれば、本脆弱性はHTMLインジェクション経由でも悪用可能なようです。1つ目のエクスプロイト方法は現時点で実際の攻撃への悪用が確認されています。

実際に行われているエクスプロイト

弊社の次世代ファイアウォールは、2020年3月31日13:51 (UTC)、日本時間で同日22:51にCVE-2020-8155を悪用する最初のインシデントを検出しました。この攻撃にくわえ、ボットがCVE-2020-5722を悪用して感染を広げようとしたことも同ファイアウォールが検出しました。CVE-2020-8155のエクスプロイトでこの攻撃者はシェルスクリプトをtmpディレクトリにダウンロードしたあと、それを実行しようとしていました(図9参照)。CVE-2020-5722のエクスプロイトでは、ペイロードはarm7バイナリのみをダウンロードして実行していました(図10参照)。

図1 実際に悪用が確認されているCVE-2020-8155のエクスプロイト
図9 実際に悪用が確認されたCVE-2020-8155のエクスプロイト
図10 実際に悪用が確認されたCVE-2020-5722のエクスプロイト

以下の図はダウンロードしたシェルスクリプトshの内容です。実行されたshスクリプトは、さまざまなアーキテクチャのDDoSボットをダウンロードしてそのバイナリを実行します。発見時点でVirusTotalに提供されていたマルウェアはありませんでしたが、その多くはほどなく同サイトにアップロードされました。本稿執筆時点でも検出される攻撃トラフィック数が非常に増えていることから、すでに多くのデバイスが感染している可能性があります。

ボットをダウンロードして開始するHoaxcallsのサンプル
図11 ボットをダウンロードして起動するシェルスクリプト

結論 / 緩和策

Hoaxcallsは新しいDDOSボットネットで、グローバルで対象となる台数の多い2つの脆弱性を活発に悪用しています。他のセキュリティ研究機関の報告によれば、同じ脆弱性が後に続く攻撃でも積極的に悪用されているようです。残念ながらこれらは悪用がきわめて容易なので、リモートコード実行につながります。ですからできるだけ早くパッチを適用することをお勧めします。

パロアルトネットワークス製品をご利用中のお客様は、次の製品とサービスによってこれらの脆弱性から保護されています。

  • ベストプラクティス遵守とThreat Preventionライセンスを有効にした次世代ファイアウォールの脅威防止シグネチャ57897 および 57892により攻撃はブロックされます。
  • WildFireは静的シグネチャ検出により同マルウェアを阻止します。
  • PAN-DBが攻撃者のマルウェアのドメインを遮断します。

IoC

ファイル(Sha256値)

グループ1:
  • 762ba1a2f7d62b8fc206ffb1bf39e89db651a1abb584402f9939d91a5b7899d3 arm4
  • ae447f9cad4f4909c576c577a94aa3d38be7b9636c9b7fb04a181caca42ea92b arm5
  • 8777e47ab84fb681379b2253735aa1490d69e94201d57f06334c9ddfb1063637 arm6
  • 695a0b2ef0d46027d2f106c060dade52b34e3bb7342a8eae906c7d2b15a99fc3 arm7
  • 53aaee7d0de64b71ea0c61ec62b4fb509850f915b574b2560e98692057d32a1c i486
  • df5ba0630a0fe701afccc129be7e9612cb4016dcc70273b748dad66dc152b6e9 i586
  • e2dc3e0956a818fb22a77c50d9cfe91b7639c727db8a6838efd368ba277664b1 i686
  • f4cf6a033aac287ff0b5171ce6f64836691b822f76705b04445f52f643da8c10 m68k
  • 72492605815c59579170adef1519231a5e3f17ada26428d20bd7948041c812a3 mips
  • 9a62763da3dc8c1de87b50271a7b446e753016f72f5631e1c6eb17ff5425e7ab mips64
  • b7b94fac1067217914d99f2d98b34c310a6c53eb36d3a430eea5df8217c4d1f8 mpsl
  • 41ef0133acaca395ea957e796dc1b939b9825b1414541c616b8ca8bdfadb8d16 ppc
  • c3ea39b0cc786dcda73821f60b42d84c9557e9e590d7f3b4a328eb7a6e6559f4 ppc440
  • 19270639537a2241861eae2bbf4b4095fc6e1915e4dee476d2e4f277992733fd sh
  • 82bb86e2041f4e37187ceb93bcbc48bd8311274ef33a166c6a8e0e9ffe33b585 sh4
  • b32dcd47377b781c17a6ae7c88d4e1a4294d539ba8f452d980b78a9611d1cb6f spc
  • aa69b3ac7b55fff5dde4491e4153954b31c36d528fdb390495b9bd7bc1a0c77b x86
グループ2:
  • f31c7e7be06d8d6ec13337c76ca86b3692b3f5d7632e20b725d3542b3e316e62 arm4
  • e31d945930048f0c06a84942212e5a14b75cee7538fbf0c9c0e1759546c7f6b9 arm5
  • ded7ce9588d47885fc6a9a360e1d3561478d4be71d0971aaf76995621eb94db3 arm6
  • 0820eba0c16325b9cd24c54d6655f6d9aeb2e28b4fc82d6da598b71139aceb5e arm7
  • df4e8168357559280db011eaf88088a8493b6e20df4ace06069b93c6d28af3ee i486
  • 931b1e85e19b138a4a3bf3890749b8884a5ff4a6b34c1df3b9083d7f304e5694 i586
  • 06d019d1266bb345fc85df991b419474026d3e21a8b8a1328bad77fbfeb8cb00 m68k
  • 6be47cf2f418d9729cdb1eb03885ab14e07a5955e63b06062fec97b567f959de mips
  • 3c66db7df3f84633dbe6ed7b84911d7202c53968b88861f2463a152c839e89bf mips64
  • 8a77f9843174a53a5909554589177ce7e32d6a36a6c6ef868e4c118f98069641 mpsl
  • 7a5d8752049afdc8060d6a27407dcddfd9d7642c14600f586767c67afe0ef64b ppc
  • c0df164ac0af7cca5cb02e66d181bc80ed9d58cec038b82ed170ebb75b78645f ppc440
  • 72d6846b9e004662cd7f2d10fdc66d02ca9b5eb545582529a935f6ff5cd2a9e7 sh4
  • 02eb5d0d8ddbd68ff459b3bb388484b841ac23cb9604b9a9e503f9dcf9c49186 spc
  • 27fc18936f445fc0d2ede1d6fb301594d352d86268b4b1590dad535c7051c5ef x86
グループ3:
  • f62819deb8fe2a96fa34137f6eb1d5e2e0a8e52594f9a51e78f4a2c13f5a7b96 arm4
  • c0a958ea24c585d1bc99b562835e95f7d2c4a57674085df668dbbf7baa2b9fe8 arm5
  • b6619dbeb420f4ee824115987c116540604356b115641d1f3c740846689b6a7b arm6
  • 65100dbe19870b6be1b398c6185b25d3a502dfb2b5166ba0d1a938b607ea1880 arm7
  • 527bd14dfec20820e84c64b0f0924ae1272d9d3920b38c998a131a21e53a5789 i486
  • a27c04ce5769953e860ed473641c1a562293d01b75230bbcb803d66df4512daf i586
  • 3ffc07cb1c7c08a5b43e4acfefbab9cb45df88bc9bd8dc2bcb489d350e18c8a1 i686
  • 59f71ff3d2df1f8c3f12e2844b78545de1fdfdabc1d80a7221ad75b24af986e2 m68k
  • 9fe8885439dec03cc0056324b5e2910d363ea139e7167bc9257c2cf7a9e1ba33 mips
  • 0a210410ef5f5cb85b2aa0e0530cb7763f354850f25cd9763b1154126f92c699 mips64
  • ef7b2e41bf4cbb4d99ca37f028ccae3f47a2b8e21b6fd46f15fe34d3bcf1395a mpsl
  • 20d1e4ee888c2af8ee9b169f6c32290f3c378aa616519e374c7b15b6f7e4e3cf ppc
  • eb225d38828ae996463586554ddc2d30507e9e472667ae92a61ccb13c39a42f4 ppc440
  • 73bbf4b38904cc17b5267064dda940a080965aa55a1a9d93dd36d21720ea91dc sh
  • 388acd6a1a2ce446247f88b2370fda71092bbc28f7af3cbd759d6f97b9ab26fd sh4
  • 5dbf6618d2d5e54d209f2befd4873c1c361893e822ca614cca9bad18aca75e01 spc
  • 54df5531d1fdd8bb4f1d499ccbe055506a840860fcc08bf4d31bcc8a02296113 x86
これらと同じ2種類のエクスプロイトを使うほかのサンプル:
  • 02eb5d0d8ddbd68ff459b3bb388484b841ac23cb9604b9a9e503f9dcf9c49186
  • 06d019d1266bb345fc85df991b419474026d3e21a8b8a1328bad77fbfeb8cb00
  • 07b71cd9093e22fd89e2e0ce9c4a67f93675bb227724b4f7542ab66c67097d45
  • 0820eba0c16325b9cd24c54d6655f6d9aeb2e28b4fc82d6da598b71139aceb5e
  • 0a1951d5488b70e5f9c504c8134adfff5cbd52c5bee87b41a69ba46c978751aa
  • 0de057cd8075a7a95dc7ce18632c2a342d69fa26700c52ccc256dc0bf37198c7
  • 0deb223ebb948619f0f6de334c2f7e0390547e0f905d54556c29605b3d6b8a26
  • 19409cb3169c3bfad4e65a1c4d18df855c87eff63683bd2b93aa36dee746cef8
  • 256db410dcc76f2ada308a20a6cfa489a26a5b7aac44ed122d12ac66c8070c7f
  • 27fc18936f445fc0d2ede1d6fb301594d352d86268b4b1590dad535c7051c5ef
  • 293d534fca05c2383849d50eb77a4e61c0b30b91f02dc9dd89fb7bf826eb83e5
  • 2cac4daa388fbacc05ae0f99e9c146c18e70e89ab95b6ae649abddca9f801267
  • 302af2e17c4ecdc468ab59b8f86d5b3adb824406685027d297f63bd7a7c80685
  • 323fb07dfd54a485665468d97a94dcdbdb4c469c5a1a7af9e15f83a7d667f4ea
  • 34322b2641c5dba9e044d3acd855da3943fc456dc9be05cc402f1ab730d97321
  • 3a2138786d012af66ac49e4ae3de97efb852006ecdd356da40a5c98d1cfbd872
  • 3b9d527d7e67465d78b14e4a628e68903de01127e7409afce61d4ca7ba0dfbbf
  • 3c66db7df3f84633dbe6ed7b84911d7202c53968b88861f2463a152c839e89bf
  • 3d96d12f434173e0c5691f26c980b1157dd84f77df98de61f2f214fbb34c0a84
  • 41ef0133acaca395ea957e796dc1b939b9825b1414541c616b8ca8bdfadb8d16
  • 41f98a985173d4f92f97f7b6d679b3078b0288caafcbf3033209b9e08aacd721
  • 488821f7809673e380e50a8eec24db5bb00b4cfe9176ec85bdf8b17eca13ebcf
  • 48a595e19720dcd6a57aa8647422a21a4680a3642e4bee8975a5f17da71b6994
  • 49344ceb14a65041a09530d5d21498c0efb7c52acb8b0f06b6983922e4edfe41
  • 50cff66f9e2a20f78d7e76c8db316c6e9bd09c019f80ac91c9e3016d26abfeb4
  • 51138ebb4e773e822ceace1b571d4a72269ada92d6ddec8639ba1d558ffa7d35
  • 523cfd05d0b10607bccf1a76bc9dc208a267be18dc274653a2300fb73d805e3b
  • 53aaee7d0de64b71ea0c61ec62b4fb509850f915b574b2560e98692057d32a1c
  • 5d9e24cdd842e6f8439c86b533c842ab41c4ddb6909301b52cda9430f7bb86a7
  • 6330b698bca0fcfbf2883c597454dcec7ade3a5bf6d25f5770e4f37100e17bde
  • 66e65a7273221bed3a7bd34d01ba87182e4940cf8d61ce6a440cfb4a88496855
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